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岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

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スタッフコラム

スタッフおすすめ

新人学芸スタッフのおすすめ展示

LE-7エンジン ノズル上部の配管写真
これは何でしょうか?

こんにちは。この春から新人学芸スタッフとして空宙博に来て、2週間が経過しました。この博物館には多くの航空機や宇宙機があります。まだまだ、全貌が理解できていない私ですが、そんな私でもおすすめしたい展示物があります。上に写っているものですが、これが何か分かりますか?

展示中のLE-7エンジンと職員(身長1.8m)

答えは、H-2ロケットの第1段用に開発されたLE-7エンジン(実物)です。日本初の国産液体ロケットエンジンで、開発中には技術者の方が事故で亡くなるなど、大変な苦難を乗り越えて完成したエンジンです。
この全長3.2 m、重量1,700 kgもある巨大なエンジンには、ターボポンプ、噴射器、ノズルといった精密な機器が多く組み合わさっており、多くの工学分野のエキスパートが協力して作り上げました。
LE-7エンジンは既に引退しましたが、このエンジンで培った技術を基に改良が行われ、LE-7Aエンジン、そして新型のH3ロケットのLE-9エンジンへと繋がっていきます。
細かな部品から構成される、大きなエンジンの迫力を空宙博で感じ取っていただければ幸いです。