本文までスキップする

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

Language

スタッフコラム

イベントレポート

第3回ジュニア航空博士認定講座第3回

6回の講座を通して空を飛ぶ乗り物について学ぶ第3回ジュニア航空博士認定講座。第3回の講座が、11月23日に行われました。

3回目となる今回の講座では、グライダーの操縦経験のある空宙博職員が講師を務め、エンジンのない航空機「グライダー」について観察や模型製作を通して学びました。

グライダーとはどんな乗り物?

前半はグライダーの仕組みや飛び方について学びました。

エンジンがないグライダーはどんな飛び方をするのでしょうか。
動力を持たないグライダーは、「滑空」しながら「上昇気流」を利用し、長時間・長距離を飛行します。「滑空」するにはある程度の高度と速度が必要です。そのため、地上から飛び立つときは、曳航機(えいこうき)と呼ばれる飛行機で引くか、ウインチという曳航装置とグライダーをワイヤーでつなぎウインチを巻き取り、ある程度の高度まで引き上げたらワイヤーを切り離します。こうした飛び方について学んだ後、収蔵庫で実機を観察しました。
収蔵庫の中では実機に触れ、操縦席に座り操縦桿やラダーペダルを踏んで、主翼や尾翼が動くのを確認しました。また、キャノピーを閉じて操縦席の狭さを実感。受講者は細部まで観察しながら、他の航空機との違いを発見することができました。

模型を作って滑空比を調べよう!

講座の後半では割りばしと紙を使ってグライダーを作り、飛行実験を行いました。

作り方を見ながらグライダーの型をハサミで慎重に切り取り、ボンドやのりで貼り合わせていきます。模型が完成したらいよいよ飛行実験です。実験では、数回の飛行実験を行い、飛んだ距離と模型飛行機を離した手の高さから滑空比を計算しました。自分が作った模型飛行機が遠くに飛ぶと歓声が上がり、大盛り上がり!
まとめでは、グライダーが飛びやすい空の条件として、上昇気流ができる雲の種類を教えてもらいました。現在、日本の最長飛行記録が、岐阜県から青森県の距離だと聞き、「いつか空を飛んでみたい」という憧れを抱く子や「興味はあるけれど自分で飛ぶのは怖い」と感じる子など、いろいろな感想が出ました。

次回の講座では、回転翼航空機と呼ばれる「ヘリコプター」と「ドローン」について学びます!