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岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

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スタッフコラム

展示レポート

企画展「飛鳥」ができるまで… (5)

企画展「飛鳥」のタイトル画像
初飛行40周年記念企画展「飛鳥」

このコラムも第5弾となりました。
書き始めたころはこんなに長くなるとは思っていませんでした。
ここからは、展示設営のお話になります。

空になった企画展会場

会場となるスペースボックスでは、2025年6月1日(日)まで企画展「飛行場の町 各務原が育てた技術者と産業」が開催されていました。
ひとつの企画展が終わると、一気に次の企画展に向けた準備が始まります。
まずは、スペースボックスの中のものをすべて外に出して…。
きれいな会場に皆さんをお迎えするため、ワックスがけを行います。
すべてのものが外に出て空っぽになると、「こんなに広かったっけ?」と思わされます。

会場を作るまえに…

早速、会場内の設営に取り掛かろう!といきたいところですが、実はその前に書いておきたいところがあります。
それは、会場外の設営です。
スペースボックス、ちょっと入口が分かりにくいのです。
そのために今回は、A3エリアに案内用のフロアシートを貼り付け、スペースボックスの渡り廊下の入口にゲートを設置。その脇には大きな看板も設置しました。
さらに、渡り廊下には9枚の写真と絵画を展示しました。
会場に繋がる空間で高揚感を感じていただければと思っています。


今回は、企画展会場までの渡り廊下を作っている最中の写真をお見せしますね。
写真の緑色の線は、レーザー水平器のラインです。これを元に、真っすぐにパネルを貼っていきます。きれいに真っすぐ並んだ写真やパネルはこのように貼られ、設置されています。

展示場をつくる

展示を作るときには、多くの手順があります。
まずは、動線になるようにパーティションボードを立てて、そのボードに壁紙を貼っていきます。ご来場いただいた皆さん、ボードに空柄のシートが貼ってあることに気が付きましたか?
壁紙は企画展ごとに交換しています。前回の企画展「飛行場のまち」ではブースごとに違う柄が、前々回の「月への挑戦」では宇宙の柄が貼られていました。

その壁紙を張ったパーティションボードに、パネルを取り付けていきます。大きなA0パネルはスチレンボードと呼ばれる板でできています。このパネル、落とすと角が簡単に凹みます。要注意で取り付けていきます。

そして、一度外に出していた展示台やモニターも、スペースボックス内に再設置します。
配線や結界、パネルをきれいに整えて…。
ようやく会場が完成となるわけです。


さあ、次回が最後です。企画展の中をご紹介していこうと思います。