
初飛行40周年記念企画展「飛鳥」
いよいよ、企画展のパネルを作る過程を紹介します。
企画展のパネルは、大小合わせて45枚並べられています。
何枚パネルを作れば空間を埋めることができるのかというのは当初からの不安でした。
少なすぎても見ごたえがないし、多すぎても疲れちゃいますからね。
45枚のパネル、いかがでしたでしょうか。
6章構成
企画展の会場は全6章で構成しています。
1章は、「飛鳥」ができ上がるまでの話。
2章は、「飛鳥」が持つ装備や技術の話。
3章は、「飛鳥」の飛行試験の話。
4章には博物館が所蔵する資料を並べて、5章は「飛鳥」が博物館にやってくるまでの話。
そして6章は、「飛鳥」の成果とエピローグになっています。
特に大変だったのは2章です。
「飛鳥」の技術についてですが、大変難しい!
「飛鳥」のすごいところや機体の見どころを分かりやすく、簡潔に書いていくのはとても大変でした。
基本的に、パネルには専門用語を使わずに書いているつもりですが、どうしても出てくるところがあります。それは、小さいサイズの補足パネルで解説しました。
「飛鳥」だけではなく、航空力学や流体力学にも興味を持ってほしい、知ってほしい、というワガママです。
内容を作っていく
企画展のパネルを作る時は、私がざっくりと文章を書き、それをデザイナーさんがパネルにまとめます。
今回の企画展のパネルも私が好き勝手並べた文章や写真、図表をきれいに整えてもらいました。
おかげでとても見やすく、分かりやすくなったと思います。
そして、パネルを作っていく際には写真が必要になります。
今回も、機体の一部や当時の写真をたくさん使用していますね。
現在の機体の写真は、ほぼすべてがこの企画展のための撮りおろしです。
いままでに撮影したものもあったのですが、どうしてもしっくりこなかったのです。
「このパネルのこの部分に使う写真!」と想定して撮影したものと比べると、かなりの違いがあります。
今、私のパソコンには1000件近い「飛鳥」の機体の写真が保存されています。

前回が長かったので今回はこのくらいにしましょう。
簡単に書いてしまいましたが、試行錯誤を重ねた末に完成したパネルたちです。
ぜひ、博物館に足をお運びいただければと思います。
次回からは、いよいよ会場を作っていきます。
お楽しみに!!