三式戦闘機二型「飛燕」が重要航空遺産に認定されました
この度、当博物館で展示をしている三式戦闘機二型「飛燕」が、一般財団法人日本航空協会の「重要航空遺産」に認定されることとなりました。
認定内容
認定日 令和5年3月25日(土曜日)
認定対象 三式戦闘機二型「飛燕」
所有者 一般財団法人日本航空協会
認定理由 三式戦闘機二型「飛燕」は第 2 次世界大戦までの日本の航空機開発の技術的到達点を示している。「飛燕」は約3000機が製造されたが、製造当時の姿を残した状態で現存する飛燕は岐阜かかみがはら航空宇宙博物館の機体だけであり、本機の稀少性は高い。
本機は2015年から2018年に行われた文化財としての修復と調査により、機体各部に80年前に製造された当時のオリジナルの状態を遺していることが確認され文化財的価値は高い。以上の点から、本機は貴重な航空遺産と言える。
一般財団法人日本航空協会について
航空宇宙思想の普及、航空宇宙文化の醸成、航空宇宙技術の向上を図り、内外の航空宇宙団体との緊密な連携のもとに、航空宇宙諸般の進歩発展に寄与することを目的に設立された団体 。
重要航空遺産について
歴史的文化的に価値の高い航空遺産を「重要航空遺産」として認定し、その意義を広く社会に知らしめるとともに、後世に遺していくため、「重要航空遺産認定制度」を平成19年に設立。
現在国内で11件認定され、空宙博ではそのうち2機(UF-XS実験飛行艇、X1G1B高揚力研究機)を展示しています。